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どうも、アベケン(@abekenblog)です。
今も継続的にトレーニングを行っていますが、現在トレーニングの管理にTSBやCTL、ATLといったパワートレーニングの指標を使用していません。過去にはTSBとCTL、ATLを指標にトレーニングメニューを管理し、ピリオダイゼーションを回していた時期もありましたが、現在はパワーやFTP、心拍数で強度を管理しているのみです。トレーニングにおけるサイクル(マクロ、メゾ、ミクロ)管理はメニューと自分の身体の感覚に任せています。
パワートレーニング用語やピリオダイゼーションがよくわからない方はじてトレさんのサイトを参考にしてみてください。
•TSBは「調子や好調さ( form)の度合い」を数値化したもの。
•CTLは、「長期間(42日間程度)にわたって積み重ねてきた練習効果」を数値化したもので、いわば「体力(fitness)」を表す。
•ATLは、「直近(7日程度)の練習の影響」を数値化したもので、いわば「元気さ(freshness)や疲労(fatigue)」の程度を表す。
じてトレ様より引用
これらの指標を基にトレーニング管理を行っている方もいると思いますが、私には向きませんでした。数字という明確さが大好きなのに。
何故これらの指標を使うことをやめたのか理由を説明したいと思います。
CTLを上げることに固執してしまう
CTLはその選手の体力レベルを表します。より高強度、長時間トレーニングを行い、TSS(トレーニングストレススコア)を積み重ねることでこの数値は少しずつ上昇していきます。これを上昇させることで、より大きな負荷に、より長時間耐えることができるとされています。
ですが、この数字が大きいからといって選手としてより高いパフォーマンスを発揮できるわけではありません。数値が低くてもパフォーマンスの高い方も存在します。逆も然りで数値が高くてもパフォーマンスが低い方も存在します。CTLはその人の体力値であって相対的に他人と比較するものではありません。
ですが、明確な数値という指標なだけに、他人との比較が容易であることや、数値を上昇させることに固執してしまいがちになることによって、トレーニング内容に偏りが出てきたり強迫的にトレーニングに取り組むような思考に陥ってしまうことがありました。
「あの人は自分よりもCTLが高い。自分ももっと練習しなければ…。」
「なかなかCTLが上がらない。もっと練習しないと…。」
「CTLを上げるためのTSSを稼ぎたいから今日は低強度走の予定だったけど強度を上げよう」
こういった思考に陥ると心の健康を害します。練習を休むことに対して不安と罪悪感が生まれて体調不良や身体の痛みがあっても練習を休もうとしなくなり、結果として故障や長期離脱を余儀なくされます。また、強度の高いトレーニングを好んで行うようになり、持久力を養成するための低強度走を軽視しがちになったりしました。
TSBと実際の体調が一致しない
TSBは調子や好調さを表すものです。TSSの高い練習を連続して行うと数値がマイナスとなり、疲労の蓄積した状態を表し、休むべきタイミングを教えてくれる指標です。
ですが、このTSBはトレーニングでのTSSしか考慮しておらず体調不良や仕事・家庭のストレス、筋トレの負荷等がストレスとして計上できないため実際の体調とデータ上のTSBが一致することが少なかったです。
その為管理シート上ではTSBがプラス(元気な状態)であるにも関わらず本人はクタクタの状態だったりその逆の状態だったりすることが多く、管理シートに入力する工数ばかりかかって全然管理できていない…ということがあって、指標として使えない!となりました。
また、TSBはCTLと連動して、CTLが高いほど休んだ時の数値変動が大きくなるような数式になっていますが、加齢等の考慮がなく、データの蓄積と共にデータと実際の体調との乖離が大きくなっていったように感じました。
トレーニングの管理にCTLを使うのをやめた理由まとめ
TSBやCTL、ATLを適切に管理することでオーバートレーニングを防ぎながら適切に練習を積み重ねることによって狙ったレースでベストなパフォーマンスを発揮することができるというコンセプトは画期的だと思います。実際、この考え方を目の当たりにした時は感動していち早く自分の身体で試してみたのですが、思ったような結果にはなりませんでした。
トレーニング以外の要素から受けるストレスの存在が大きく、体調や好調具合がそちらに左右されることによって管理しきれない!CTLを上げるために無理をしてしまう!というダークサイドに落ちてしまい(注意点として書いてあることにガッツリはまってしまった)私では活用しきれませんでしたし、最終的に自分の体調と相談するならそもそも管理しなくても同じだという結論に至りました。
CTLが段階的に積み上げられているかどうかは練習日誌やマクロサイクルのボリュームと強度を定期的に振り返ればチェックできますし、レスト週を一定間隔で挟むようにすることでオーバートレーニングの状態に陥ることは早々ないなという自身の思いもありました。
少なくとも練習以外のストレス要素が多い、数値を他人と比較してしまうような性格の人にはオススメできないなーというのが現時点での感想です。
※編集後記※
2020年のハルヒルエントリー峠を無事越えることができ、宿も(高いけど)確保できたので一安心です。自分が自己ベストを狙う大会のエントリーが始まると、ワクワクしてきますね!
コメント
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