どうも、アベケンです。
今回ご紹介する本は、自分が目標の大会に向けてピーキングのためのテーパリングを行った時に参考にしたものです。
目標の大会でベストパフォーマンスを出すために、大会当日までハードに追い込むことはしないと思います。ハードな練習を行うと、当然疲労が溜まります。疲労が溜まった状態では身体は思ったように動かず、心拍は上手く上がらずベストな状態とは程遠い…という経験は誰もが一度はしたことがあるんじゃないかと思います。
その為、大会前は疲労を取り除くために練習を軽めにしたり、休息したり、カーボローディングに努めたり…元気な状態で大会当日に臨むということをなんとなくやられているものと想像しています。
そんな「なんとなくやっていた」ピーキングを「何故やるのか」、「どうやるのか」をわかりやすく解説してくれているのが本書になります。
私自身、去年この本を参考にして行ったピーキングが目標(富士ヒルシルバー)達成の最後の1ピースだったと考えています。
大会前に行った試走で到底目標に及ばないタイムをたたき出し、周りからは「アイツは絶対無理だろう…」と思われていた状態からテーパリングを実施し、パフォーマンスをなるべく落とすことなく疲労を抜くことができたからです。
フィットネス―疲労理論
「超回復理論」はトレーニングに少しでも触れた方がある人は耳にしたことがある言葉だと思います。非常にシンプルでわかりやすいので理解しやすく、広く浸透した理論でもありますがシンプルであるが故に身体の状態を全て表すことができていません。
そのため、ピーキングを行う時に「超回復理論」を使おうとすると実際の身体の状態と理論が合わない場面が出てきます。
そこで、ピーキングはフィットネスー疲労理論を用いて考えるべきであることを本書では説明しています。
フィットネスー疲労理論は自転車のパワートレーニングにも用いられている理論で、ものすごく簡単に説明すると
「体力やパフォーマンスは急激に上昇しないけど、ゆっくり落ちるよ!疲労は急激に溜まるけど割とすぐ回復するよ!」
というものです。
ピーキングのやり方は千差万別
ピーキングのやり方は人や状況によって様々です。決まった手法は無いので、ピーキングの具体的な手法が書かれているわけではありません。
その人の今の状態、今まで積み重ねてきた練習量、競技、疲労具合…変数は無数にあります。本書ではそれらに合わせて最適を選択するための方法が科学的根拠を交えて説明しています。
ケーススタディ的に書かれているので、今の自分の状況と書かれているケースを比較し、なるべく近い状況と同じピーキングを選択するといった使い方もできますし、それぞれの変数を組み合わせて自分に合っていると思えるやり方を構築するのも面白いかもしれません。
ただ、上述したように変数は無数にあります。去年と同じやり方で同じ結果になるとは思いませんし、内容が固定されることはないでしょう。状況に合わせて、よりベターな方法を探す時の参考書として利用する使い方になると思います。
目標の大会に向けてピーキングを行う時に参考にした本まとめ
「目標の大会で自分のベストを発揮したい」
と思うのは大会に参加する上で誰しもが考えることだと思います。
ベストを発揮するにはパフォーマンスを高める練習をした上で、ケガなく疲労が抜けた元気な状態で参加するのが必須条件です。
その必須条件を実現するための手伝いをしてくれるのが本書です。
※編集後記※
オリンピックの影響か、最近会社の最寄駅が改築されて改札の前に飲食物を販売するお店がオープンしたのですが、私が出勤する時間帯はちょうど仕込みの時間らしく、改札を抜けるととても美味しそうな匂いが漂ってくるようになりました。そろそろシーズンに向けて減量を開始しないといけないのですが、今年はやり切れるかどうか不安になります(笑)
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